コラム

築古マンション（築30年以上）の空室問題は、賃貸オーナーや管理会社にとって深刻な課題です。
実例として、築35年の3DKを1LDK+DENにリノベーションした事例を元に、間取り変更がどのように空室対策と家賃アップに貢献するのかをご紹介します。

築古マンションの空室問題

みなさんは、賃貸物件を探すとき何を優先するでしょう。一つだけでなく、複数の譲れない点を絞り込み、検索するケースがほとんどではないでしょうか。
その譲れない点の筆頭が「間取り」ですよね。
安さが魅力の築古マンションなのですが、老朽化のみではなく、どうしても「間取り」が課題になります。
近年、1人暮らしやDINKs（共働きの夫婦）をターゲットとした物件の需要が高まり、昭和期に主流だった「3DK」や「和室中心」の間取りは人気が低下しているのです。

築古物件の間取りを人気の間取りへ

工事概要

エリア	愛知県名古屋市天白区
築年数	築35年
工事内容	間取り変更工事
工事期間	2024年10月８日～11月30日

間取り

変更点

Before	After
３DK	１LDK＋DEN
和室6帖2間	広いリビング16.4帖（フローリング）
古いキッチン	システムキッチン（対面）
和室の押入	DEN（書斎等多目的スペースで、テレワーク需要にも対応
洋室6帖（カーペット）	洋室6帖（フローリング）
トイレ	最新設備へ入替
浴室	最新設備へ入替
洗面所	最新設備へ入替
建具	床色と合わせ全扉を統一
インターホン	カメラ付きインターホン
照明（蛍光灯や電球仕様）	ダウンライトやシーリングライトでLED化

＼施工実績にBefor After写真掲載中。施工実績はこちらからどうぞ／

成果

家賃を上げて、入居者募集をすることができるようになりました。
物件のターゲット層に、比較的若い層の「単身者」「DINKｓ」の方々へのアプローチが可能へ。
空室期間の短縮効果が見込めます。

今、求められる仕様は？

テレワーク対応：書斎やワークスペースが人気。
水回りリニューアル：浴室乾燥機、追い炊き機能の導入。
収納スペースの工夫：ウォークインクローゼットなど。
おしゃれで機能的なデザイン：アクセントクロスや間接照明で差別化。
※人々の生活スタイルの多様性にあわせ、多様なニーズが求められています

間取り変更工事がもたらすメリット

初期費用がかかることはいなめませんが、家賃アップや空き室期間短縮につながるので、中長期に回収が可能です。
室内の設備やデザイン性を高めれば、新築に負けない魅力を付与できます。

間取り変更の注意点

構造上間取り変更が難しい場合がある。
コストとリターンの計算は必要。
大規模工事になる際は、ROI（投資回収率）を事前に計算する。
立地を考慮し、ターゲット層を明確化し具体的に入居者像を設定する。

築古物件よくあるケース

北側洋間壁には黒カビが生えているケースが多いです。古い建物だと断熱性能が低いことがあります。また加湿過多や換気をしない生活スタイルからカビが生えやすいのです。
場合によっては、断熱改修や換気方法の改善を提案する事もございます。
ほかにも、住まいには「ナゼ？」というようなことがありますので、不快な現象があるときはご相談ください。

今回のマンションでは、こんな症状も見られました。
トイレの換気扇が動かない部屋が、2戸。
トイレの換気扇が動いたり止まったりする部屋が、１戸。
分電盤の漏電ブレーカー不良が、１戸。
玄関鍵がうまくかからない、ドアクローザーの経年不良が、３戸
年数の経過と共に、避けられない不具合です。こまめなメンテナンスが物件の価値を維持するためには必要です。

まとめ

柔軟な間取り変更と設備更新で空室問題を解決できました。
私たちは、お客様のニーズを最優先に考え、空室対策の最適解をご提案します。
実例を基にした施工実績とノウハウで、確実な収益改善をサポートします。
賃貸物件のオーナー様、「選ばれる物件によみがえる、リニューアル」のお手伝い、させて頂きますよ。

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