宿泊者が滞在しながら、ビジネスホテルの外壁改修工事

今回、弊社が新築工事を担当しましたアズイン大府ホテル様から、改修工事のご依頼をいただきました。
工事は2023年9月からスタートし、2023年12月に完了いたしました。
主に外壁の改修工事となりましたので、本日完了レポートとして報告させていただきます。
工事概要
エリア |
愛知県大府市 |
築年数 |
2003年完成(築20年) |
構造・階数 |
鉄筋コンクリート造11階建て |
工事期間 |
約3か月 |
工事内容 |
外壁補修、看板補修、窓補修、 その他補修 |
工事歴 |
2003年11月竣工 ( 施工実績はこちら) |
💡ホテルは毎年「特定建築定期調査報告」を定期的に調査・報告を行なう義務があり、メンテナンス等を行っています。
※特定建築物定期調査とは、建築基準法第12条によって定められた定期報告義務を根拠とする調査のことです。劇場や映画館、ホテル、百貨店、学校など公共性が高く、規模や階数などの条件を満たした建築物を“特定建築物”とし、そのような建物を所有する所有者や管理者は、定期的に調査・報告を行なう義務をづけられています。
・建築設備定期検査:給排水設備、換気設備、非常照明設備、排煙設備など
・防火設備定期検査:防火扉、防火シャッター、耐火クロススクリーン、ドレンチャーその他の水膜を形成する防火設備など
・昇降機等定期検査:エレベーター、エスカレーター、小荷物専用昇降機、遊戯施設の昇降機(観覧車など)
工事項目
早速、各作業の手順を説明していきます。
外装は、自然な焼きむらでる還元焼きタイルです。レンガ調で味のある贅沢な外観です。
大府駅前のロケーションで人通りも多く、安全や美観維持のためのメンテナンスは必須です。
もちろんホテルは営業状態で施工していきます。特に朝のチェックインと夕方のチェックアウト時はお客様が集中してホテルに出入りされますので気を使います。
外壁補修作業
足場設置

まずは足場を設置します。
足場は職人が外壁にアクセスしやすくし、高所での安全な作業を確保するために、大切です。
通行人、ホテルのお客様、従業員の方にも安全に利用できるよう配慮します。
外壁調査

打診棒や目視で、外壁の状態を詳細に調査し、タイル浮きや汚れ、ひび割れ、コンクリートの白華、防水材の劣化の程度、を確認します。

補修が必要な位置をテープでマークしておきます。
タイル張り替え

交換が必要な箇所には破損したタイルを取り外し、新しいタイルで交換します。
タイル浮き注入

タイルが浮いている箇所には目地に穴をあけ接着剤を注入し、タイルとの隙間に充填します。
タイルの落下防止や防水性を向上させコンクリートの劣化・中性化を予防したりします。
シーリング作業

建物のコンクリートの打ち継ぎ目地やタイル調整目地部分の古いシール材を撤去し、新たにシーリングします。
シール材は一般的に10年程度で劣化が始まり防水性能が落ちていきます。

窓枠やドア周り、外壁の接合部などに特に注意を払います。
ここのシーリングが劣化すると建物内に直接雨水が侵入します。
古いシール材はすべて撤去です。
外壁洗浄

外壁の美観を保つために洗浄作業が行われます。
汚れや付着物を取り除き、外壁の清潔な状態を維持します。
汚れのひどい場合は薬品を使います。
検査

作業が完了した後、再度外壁を検査して補修が適切に行われたか確認します。
外壁補修工事は、建物の保護と美観の維持に重要です。
また、定期的なメンテナンスが建物の劣化を防ぎ、寿命を延ばすのに役立ちます。
看板補修工事
アズイン大府ホテルの袖看板も劣化が進んでいるため、外壁補修工事に伴い看板の補修も行いました。
撤去


古い看板を撤去します。
高いところにあるため、あまりわかりませんが汚れも劣化も予想以上でした。


←看板内の照明器具(蛍光管)も撤去して
新しい省エネルギー効果があるLED 照明器具を取り替えます。→

設置
新しい看板を設置します。
看板がきれいになると気持ちがいいですね。デザインも若干変更になりました。
窓補修作業

まずは、各窓のビスの状態、ノブの取り付け状態などを細かく調査します。
窓が正しく閉まっているか、開閉時に不自然な抵抗がないかを確認します。

ビス緩みやビス不足の場所は、強化や追加が必要です。
最初は適切な部品(サイズ、種類等)を確認します。

ビスの緩みやゆるみを防ぐために、ねじロック剤を入れて

ドリルでビスを増し締めします。

壊れたノブを新しいものと交換します。
正確な部品を使用して、しっかりと取り付けます。
修理した窓はロック剤が乾くまで、開けないように警告シールを張っておきます。

修理が完了したら、窓の開閉やノブの操作など、機能を確認します。
水漏れ修理
外装の改修工事中、客室のユニットバス上部の配管で水漏れが発生したため、早速調査にかかります。

水漏れの原因を調べています。

給湯管の保温材を切開して…
このジョイント部分が怪しそうなのでジョイントも外します。

原因は配管ジョイント部のバッキンが破損しているようです。
さらに、断熱材も劣化しているようですので、

パッキンと断熱材を同時に取り替えました。
現場担当者(営業と工事)インタビュー
Q. ホテルの改修もマンションのようなサイクルで行うのですか?
A. 建物に使用されている仕様資材は、ホテルもマンションもそれほどかわりません。劣化は同じスピードで進みますから、修繕のサイクルも同じです。
ただし、マンションに比べホテルは営業上、美観や安全、故障などにはシビアです。利用されるお客様も敏感に反応します。そのため建物や設備のメンテナンスはマンションに比べ早めに行われる傾向があります。
Q. チェックイン、アウトの時間は、具体的にはどのように注意を払ったのですか?
A. 朝の時点でフロントの方と時間のすり合わせ、昼に再度確認しました。
部屋に入る作業は時間を10時から3時の間の作業を基本として、それ以降は都度フロントと連携して対応しました。
工事による部屋止めも、最小限で済みました。
Q. 水漏れ修理は、予定外の工事だったのですか?
A. 水漏れは最初の改修予定は入ってなかったです。外壁改修工事の途中で発生して、追加工事として緊急対応となりました。
Q.外壁の補修工事は、重要度が高いのですか?
A.今回、外壁タイルの浮き注入を中心に行いました。外壁のタイル浮き注入は建物の安全性や機能性を確保する上で非常に重要な工事です。タイルが浮いてしまうと、外部からの水分や風の浸入を防ぐ効果が損なわれ、建物の構造に損傷が生じる可能性があります。そのため、これを最優先で対処しないといけません。
Q.お客様のご要望に、お応えできましたか?
A. 基本網羅していると考えています。浅井工務店は予算の適正な管理と、工事が予定通り進行しているかを確認し、お客様に安心感を提供しました。また、お客様が工事内容や進捗について疑問を迅速に解明し、お客様の理解が得られるように心がけました。
看板補修、窓補修等は外壁改修を機に、足場がある状態だから安くできたため、今回取り組んだ経緯がありますし、足場があるからできる外の風洞なども掃除しました。言われずとも可能な限り対応しました。
まとめ
外壁補修: 壁面の劣化部分を適切に補修し、外観の美しさと耐久性を向上させました。
窓補修: 各窓の動作不良や劣化した部分を修理し、適切な動作を確保いたしました。
水漏れの修理: 水漏れの原因を特定し、修理作業を行い、今後のトラブルを防ぎました。
今後も定期的な点検と保守作業を行い、ホテルの質を維持していくことが重要です。

今回担当しました、私、浅井工務店の中島です。
現場ではずいぶん減量に成功しました!
今後ともよろしくお願いいたします。
「アズイン大府」駅から徒歩数秒という便利で大変お値打ちなホテルですので
レジャーにビジネスに、みなさんご利用ください。