底冷えの冬、室内の快適性アップのポイント|マンション断熱性能
鉄筋コンクリート造は快適か?
また寒い冬がやってきました。
さらにこのコロナ禍で、自宅で一日中過ごす日が多くなった方も増えたのではないでしょうか?
すると室内の温度の変化が気になります。
換気も必要ですし、温度だけでなく湿度の調整も必要です。
家の中の生活を快適にしようと、家具の配置を変えてみたり、ソファーを新しくしたり、
オーディオをアップグレードしたりと、いろいろと工夫されているのではないでしょうか?
しかしながら室内の温度・湿度を適正にしないと、なかなか快適感は得られません。
家で快適に過ごす条件には、この温度・湿度の調整が大きな条件になります。ところが、意外とその点に気づいていない方が多いように思います。
鉄筋コンクリート住宅は木造住宅に比べて暖かい?
実は、そうでもありません。
これは世代によってイメージが違うようです。
昭和40年代の鉄筋コンクリート住宅に住んでいた方は、冬は恐ろしく底冷えがすると言われますし、最近のマンションにお住まいの方は、とても暖かいと感じる方が多いようです。
その差は、断熱材の有無
コンクリートの断熱性能は、木に比べたらほとんどありません。
昔の鉄筋コンクリートの建物には断熱材の入っていないものが多く、一度冷えてしまったコンクリートはあたたまりにくいため、冬は「恐ろしく底冷えする」ことになります。
最近のマンションには適切な断熱材が施されています。
なおかつ気密性も高いため、一度暖めたら冷めにくく室内の暖かい温度が持続します。
吹付けによる断熱材の施工風景
部屋の位置も影響
また、マンションの場合、部屋の位置によっても室温が変ります。
上下左右に部屋がある場合には、外気の影響を受けにくく室内の温度も一定に保たれやすくなります。
私の家はマンションのちょうど真ん中あたりにあるいわゆる中部屋です。真冬の朝でも前日の暖房熱が残っていて、暖房をつけなくても着替えができるくらいです。
快適性アップへ
もし比較的古い鉄筋コンクリート造にお住まいの方で、断熱性能に不満があるようでしたら一度ご相談下さい。
断熱だけでなく、サッシ廻りや換気システム、調湿材などにより快適な空間をご提案します。
【快適にすごすための温度と湿度】
一般的に快適な温度を湿度の関係はおおよそ次の通りです。
夏:温度25~28度で湿度30~60%
冬:温度18~22度で湿度40~60%
夏は湿度を低くしておくと涼しく感じられ、冷房費の節約になります。
冬は窓を閉め切り湿度が上がると、結露の原因となります。湿度が常時70%を超えていると要注意です。
気温も湿度も目に見えないものですが、室内に温湿度計などを設置して観察して最適な温湿度のバランスを見つけて下さい。