作業員の安全を守るために:最新の安全パトロール実施報告
こんにちは、浅井工務店です。
私たちは現場の安全を確保し、作業員の労働環境を改善するため、毎月一回、全ての新築現場で安全パトロールを実施しています。
暑い日が続く中、私たちは汗をかきながらも安全を第一にパトロールを続けています。今回はそのレポートをさせていただきます。
今回は、株式会社ATRAS様及び、株式会社岡島工業所様という弊社協力業者様から2名が参加。
弊社建設中の2つの現場を巡回しました。
安全パトロールチェックリスト公開
まずは、弊社が使用している安全パトロール点検表を公開させていただきます。
このチェックリストを使用することで、現場の安全パトロールを体系的に実施し、安全性を確保するための具体的な指摘項目とその評価を行うことができます。
各項目について現場の状況を確認し、該当する評価(A, B, C, D)を記入します。これにより、安全衛生管理の改善点を明確にし、労働災害の防止に役立てることができます。
昭和区桜山町四丁目の現場のようす
まずは、昭和区桜山町四丁目の現場です。ここでは鉄筋コンクリート造7階建ての新築マンションを建設中です。4月から着工し、まだ3か月しか経っていない現場です。これから基礎工事に入る予定の現場は、まだ何も建っていない状態ですが、地中にはしっかりと杭が打ち込まれています。
現場のポイント
よく見逃されがちな小さいことでも潜在的な危険性をはらんでいるので、パトロール隊は、まるで探検家のように現場をくまなくチェック!
仮休憩室の設置|安全な服装のチェック
作業員がしっかりと休息を取れるように仮設休憩室が設置されています。
ヘルメット、よし!
軍手、よし!
靴も、よし!
と、一つ一つ確認し、安全対策は徹底されています。
パトロール員から指摘された気になる点や改善点は、すぐに現場監督に共有しす。
協力業者様からの指摘事項
「小さくても段差のある所に手摺が設けてありました。開口まで距離があるので1段手摺でよいですが、進入防止が段差に近い時は2段手摺にするようにしてください。」
「チェーンソーの空中使用が気になりました。切るものを固定することで、安全使用をするように注意しました。」
「足元注意の安全標識があるとよい」
土に足を取られるため、足元注意の安全標識を設置することが望ましい。
「目隠しシート固定」
目隠しシートの紐が外れている箇所はすぐに再固定する必要がある。
浄心新築マンションの現場のようす
次に訪れたのは浄心新築マンションの現場です。
こちらは鉄筋コンクリート造12階建ての建物で、昨年の12月から着工、現在8階の鉄筋工事が順調に進んでおります。
現場のポイント
仮囲いの設置
狭い道路に面した出入口の仮囲いが基準通りに設置されているか、工事看板や安全標識の設置状況を確認しました。
安全対策の徹底
足場の危険個所(足元、壁繋ぎ手摺、ストッパー、ネットなど)を詳細に確認していきます。
フルハーネスの装着
足場を登る前には必ずフルハーネス型墜落制止器具を装着することが義務付けられています。
現場の整理整頓
現場の整理整頓が行き届いており、作業の効率と安全性が向上していることも確認。
最後、全員で集まり、現場監督に注意すべき点を伝えます。
協力業者様からの指摘事項
「ロープなど毎日のことですが、巻いて保管するようにするとよいでしょう。」
「ごみなのか資材なのか分別して整理しましょう。」
「躯体と足場の隙間が大きい。出入りできなくても隙間が目立ちます。ブラケット手摺などを考える対策をしっかりすべき。」
「トイレのペーパーが切れているので、使い終わったら補充するように。」
過去の安全パトロールエピソードを教訓に、取り組んでいること
事故の原因は、「慣れ・後回し・横着」
ある日の安全パトロールに、外回りの仕事をお願いしている女性営業マンが参加しました。現場の足場の1段目に少し大きな隙間がありました。作業をする人たちは長年その状況に慣れていたため、問題視されることはありませんでした。しかし女性営業マンは「その隙間は危険です」と指摘しました。現場では、「前もそうだった」「このくらいは大丈夫」と思うときがあります。事故の多くは「慣れ・後回し・横着」が原因とされています。
このような慣れや後回しを防ぐようにするために、異なる視点を持つ業種の担当者が安全パトロールに参加し、新たな視点から問題を見つけ、改善する取り組みを行っています。
リアルタイムで現場状況を監視
また、現場にカメラを設置し、本社でもリアルタイムで現場状況を監視しています。これにより、本社にいる人も現場で行われていることを観察でき、危険なことを発見した場合、すぐに現場にいる人に連絡して指導することができます。
安全パトロール実施の効用
安全パトロールは、ただ現場の安全性をチェックするだけではありません。
毎月1回の安全パトロールの実施により、全員が日々安全を意識しながらちゃんと仕事するよう促すことが目的です。具体的な効用を詳細に述べると、以下のようになります。
- 足場上の整理整頓
足場上の整理整頓が進み、物品の散乱を防ぐことで作業員の安全が確保され、効率的に作業を行える環境が整えられます。 - 場内の日々の整理整頓
場内の日々の整理整頓も促進され、工具や材料の適切な収納や通路の確保により、常に清潔で整然とした作業環境が保たれ、故や怪我のリスクが減少します。 - 各官庁への提出書類の厳守
各官庁への提出書類の厳守が確認され、法令遵守が徹底されます。 - KY(危険予知活動)、安全日誌の記入の厳守
KY(危険予知活動)、安全日誌の記入の厳守も図られます。毎日の作業前に行うKY活動や安全日誌の記入は、潜在的な危険を事前に察知し、対策を講じるために重要です。また、「本日誰が現場に入ったか、どんな作業したか」がわかり、数十年前に比べ現場管理もしっかりとできました。 - 協力業者や社員の安全意識
協力業者や社員の安全意識も向上し、日々の仕事で安全行動が徹底され、潜在的な危険要因を早期に発見することができます。これにより、危険予知の向上が期待されます。
これらにより、全体的な作業品質が向上し、安全で効率的な作業環境の維持につながります。
浅井工務店の無事故歴
浅井工務店は昭和3年の創業以来、死亡事故、労災事故ともにありません。今後も安全パトロールを実施し、現場の安全意識を高め、無事故を続けていきます。
まとめ
暑い中でも、協力業者様とともに汗を流し、しっかりと安全対策を確認することで、作業員の安全を守り続けます。今回の安全パトロールでは、多くの重要なポイントを確認し、現場の安全対策がしっかりと実施されていることを確認しました。
安全は何よりも優先されるべきです!定期的なパトロールを通じ、現場の安全を確保し、事故を未然に防ぐ努力を続けていきます。
浅井工務店はこれからも安心してお任せいただける工務店として、全力を尽くしてまいります。
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