機械式駐車場(地上4階・地下1階)設置工事をしました。
2023年8月に機械式駐車場付きマンションが完成しました。今回は、その機械式駐車場の施工をレポートします。
機械式駐車場設置の背景
いままで何とか敷地内外で駐車場を確保してきましたが、今回は久々に機械式駐車場を設置することになりました。
名古屋はまだまだ自動車移動が中心です。
若者の車離れが言われていますが、名古屋では自動車は生活必需品となっています。
また、車を所有している人や車好きの方にとり、住みたいマンションに駐車場があるかどうかは重要な問題です。
最低限の駐車場は確保しておきたい。
ということで、総戸数2LDK44戸に対して22台の立体駐車場を設置することになりました。
工事概要
構造 | 地上4階 地下1階 |
収容台数 | 22台 |
工事期間 | 約45日間 |
タイプ | パズル式(昇降横行式) |
費用 | 約3,800万円(地下工事含む) |
説明図
なんと地下に5台が格納されます。
今回の機械式駐車場は、昇降横行ピット式です。限られたスペースに多数の車を効率的に駐車できるように設計されたシステムです。
場所に関係なく車の出し入れができます。
縦の方向に車を移動するだけではなく、横に滑り、ほかの車をよけ、目的の駐車スペースに移動します。
施工のようす
施工開始
掘削
まずは高さ(深さ)見ながら慎重に地下を掘っていきます。
まわりの土が崩れないよう土留め工事がしてあります。
地下水が出てくると大変です。
地下水をくみ上げながらの作業になります。
コンクリートの品質検査
コンクリートの品質管理もばっちりです!
生コン(固まっていない状態)が現場に入ると、すぐに品質検査を行い、記録します。
検査項目は、「柔らかさ」「空気含有量」「塩化イオン濃度」
いずれもコンクリートの強度や中の鉄筋の錆びにくさに関わる、重要な指標です。
コンクリート打設
地下のピット部分のコンクリートを打設します。
フレーム組立
地下ピットが出来たら、レッカーで駐車場本体のフレームを組み上げていきます。
柱、梁のフレームを固定します。
ピット内は雨水が入り込んで車が水没しないよう排水ポンプを設置します。
パレット設置
自動車が乗るパレット設置して
完成
動作確認、点検・検査をしたら完成です。
掘削作業を始めておおよそ1カ月半程度の工程でした。
完成後は、安全に利用していただくため年に数回の定期点検を受けます。
Note
機械式駐車場設置や撤去は、どの業者でも行う資格があるわけではありません。
工事の種類としては、機械器具設置工事業になりますが、建設業許可を持っている業者であれば代金500万円以上の工事を行うことができます。
(機械代金自体が高いので、500万円を超えるケースが多いと言えます。)